海外FXで自動売買(EA)を利用するメリット・始め方・注意点

この記事では、「海外FXで自動売買(EA)を始める方法やメリットを知りたい」という方のために、その仕組みや導入方法を解説していきます。

海外FX業者で自動売買をおこなう際に使われるものが「EA」と呼ばれるツールです。

MT4・MT5といった取引プラットフォームに、EAを組み込むと自動売買を始められますが、初心者の大半はそのやり方が分からないと思います。

ここでは、そんな自動売買の始め方やEAの選び方を詳しくまとめましたのでご覧ください！

海外FXの自動売買(EA)とは？

FXの主な取引方法は「裁量トレード」と「システムトレード」の2つです。

裁量トレードとは、自分で注文や決済をおこなう取引方法で、システムトレードとは自動売買プログラムに注文・決済のすべてを任せる取引方法となります。

国内FXでは、業者があらかじめ用意したストラテジー(自動売買プログラム)を選び、その内容に沿って取引を進めていきますが、海外FXでは無数にある「EA」から自分で好きなものを選ぶことが可能です。

簡単に言えば、「MT4」「MT5」がゲームのハード機、そして各EAがソフトということになります。

また、自分の好きな設定で自動売買を始められるところが、海外FX独自の魅力と言えるでしょう。

自動売買(EA)を使う時に必要な環境

自動売買(EA)を始める場合、以下の環境が必要です。

上記の中でも重要なものが、ネット回線とVPSの2つです。

ネット回線はFXの成績に大きく影響します。

通信速度が遅いと、取引タイミングを逃し、損失が大きく（利益が小さく）なってしまうこともありえます。

EAをしっかりと稼働させるのであれば、回線が安定しており、速度が高い固定回線がおすすめです。

一般的に、自動売買を行うのであれば、24時間PCを稼働させておく必要があります。

しかし、24時間PCを稼働させるとなると、PCにかなりの負担がかかり、故障の原因になってしまいます。

そこで便利なのがVPSです。VPSを使えば、PCを起動せずともEAを24時間稼働し続けられます。

また、PCよりも高スペックかつ安定した取引ができることから、自動売買を行うトレーダーの多くはVPSを利用しています。

無料EAと有料EAの違い

EAは有料で販売されているものがある一方で、無料で提供されているものもあります。

有料だから必ず優秀というわけではなく、無料で提供されているEAの中にも優秀なものはあります。

有料EA	無料EA
・どの業者でも利用できる ・詳細情報が公開されていることが多い	・利用できるFX業者が限定的 ・利用条件として口座開設や入金をする必要がある

無料EAは個人サイトや無料EAを取り扱うサイト↓からダウンロードすることができます。

無料EAをダウンロードする場合、サイト経由で指定された業者の口座開設が条件となっていることがあります。

一方で、有料のEAはバックテストやフォワードテスト(後述)、購入者の口コミなどさまざまな情報が公開されているため、EAの性能を確認しやすいといったメリットがあります。

加えて、有料EAは1つにつき数万円と高額ではありますが、その分無料EAよりも優秀なものが多いです。

海外FXで自動売買(EA)を利用するメリット

自動売買に挑戦するのであれば、海外FX業者の利用をおすすめします。

ここでは、そんな海外FXで自動売買(EA)を始めるメリットについて詳しくまとめました。

自動売買(EA)の数が非常に豊富

海外FX口座で使えるEAの数は非常に豊富です。

ネット上には無料のものから有料のものまで、その種類は無数にあります。

また、海外FXの自動売買(EA)は対応している通貨ペアや売買メソッドの数も膨大です。

そのため、自分が納得した上で自動売買に使えるEAを見つけられます。

自動売買(EA)の追加やカスタムが可能

海外FX口座では自由な形で自動売買(EA)を追加できます。

また、EA自体を一から自作することや自分の考えた通りにカスタムすることも可能です。

これまでに自分が勉強してきたFXの理論や売買の法則をEAに落とし込めれば、それだけ稼げるチャンスも増やせます。

つまり、海外FXでの自動売買というのは努力の成果を出しやすい環境と言えるわけです。

さらに大半の海外FX業者はひとりにつき複数の口座開設ができるので、裁量トレードと自動売買の使い分けも自由自在です。

時間やストレスを掛けず取引できる

「自分がチャート画面を見ていないときでもチャンスがあれば取引をおこない、そこで利益を得ること」が自動売買をおこなう目的です。

もちろん自動売買(EA)を使っていたとしても多少の成果チェックや設定の変更は必要ですが、それでもずっと自分でトレードをおこなうよりは時間的な余裕が生まれます。

また、四六時中チャート画面を見続け、細かい注文を繰り返しているとストレスが溜まります。

仮に上手く稼いでいたとしてもそのストレスは大して変わりませんので、そういった精神的な負担を軽減させるためにも自動売買(EA)の導入は効果的と言えるでしょう。

自動売買(EA)のメリットは自分が寝ているときや本業の仕事中でもオートマティックに取引を繰り返してくれるところです。

海外FXで自動売買(EA)を始めるデメリット

続いて、海外FXで自動売買(EA)を始めるデメリットも見てみましょう。

優秀なEAを見つけるのに手間がかかる

自動売買で利益を出すのであれば、優秀なEAを見つける必要があります。

EAはプログラミング知識とFXに関する知識があれば、比較的かんたんに作れるため、世に出回っているEAの数は非常に多いです。

さらに割合で言えば、優秀なEAよりも稼げないEAの方が多いと言えるでしょう。

初心者の場合、どのEAが自分に合っているのか判断しにくいため、稼げるEAを探すには多くの手間がかかってしまいます。

初期費用やランニングコストがかかる

稼げるEAは有料の場合が多く、初期費用として数千〜数万円がかかります。

加えて、自動売買を始める際は。VPSのレンタル代として月額3,000~5,000円ほどかかります。

無料EAで自動売買を始める場合でも、VPSのレンタルはほぼ必須と言えるので、年間で最低数万円はかかることを覚えておきましょう。

相場の急変時には対応できない

EAはあらかじめ決められたシステムによって取引を行うため、相場の急変時には対応しづらいとうデメリットがあります。

特に、GDPや米国雇用統計、CPIといった重要な経済指標が発表される時は、相場が荒れやすい傾向にあります。

相場が急変しEAが対応できずにいると、いくらそのEAが優秀であっても、大きな損失につながりかねません。

これを防ぐためには、EAを放置したままにせず、相場が急変しやすいタイミングには止めるなど上手く管理することが重要になります。

海外FXの優秀な自動売買(EA)を選ぶときのポイント

ここからは海外FX口座で使用する「EA(自動売買プログラム)」の選び方を説明していきます。

当然、EAの内容はすべて同じではありません。

それぞれのEAには異なる特徴や性質があり、対応する通貨ペアや取引期間が変わってきます。

EAを利用するときには以下5つのポイントを事前に理解しておく必要がありますので、初心者の方はこちらの内容を参考にしてください。

対応する通貨ペア

各EAには対応している通貨ペアがあります。

たとえばドル円用のEAを使うのであれば、ドル円チャートに落として使わないと意味がないということです。

また、通貨ペアはそれぞれ価格が異なります。

そのため、自己資金に合った通貨ペアに対応するEAを選ぶことも重要です。

最適な運用期間

各EAは利益を出すまでの運用期間も違いますので、どれくらいの期間でいくらくらいの利益が見込めるのか？を確認しておくことが大事です。

運用期間とリスクの関係性はEAを選ぶ上で重要なポイントです。

もちろん短期的な運用期間のEAがすべてリスキーということではありません。

ただし、安全に稼ぐなら長期的かつ安定的に利益が出るEAを選ぶという選択肢もあるということです。

最大ドローダウン

最大ドローダウンとは、EAを使っている間に初期資金からどれだけマイナス方向に傾いたか？を知るための数値です。

たとえばEAを使った自動売買を半年間使い、自己資金が100万円から120万円まで増えたとしましょう。

この半年の間に自己資金が90万円まで落ち込んだタイミングがあったとすると、最大ドローダウンは「10％」となります。

これが50万円まで落ち込んでいたら最大ドローダウンは50％となりますが、当然ドローダウンのパーセンテージは低い方が安全と言えます。

仮に半年間の運用で「自己資金100万円⇒200万円」「最大ドローダウン90％」というEAがあった場合には、ギャンブル的な要素が強いEAといった判断ができるわけです。

バックテストとフォワードテストの結果

EAを実際に使うときには、出来るだけバックテストやフォワードテストをおこないましょう。

ネット上に出回っているEAの性能を確かめるにはバックテストとフォワードテストが欠かせません。

仮に「1ヶ月の運用期間で利益率30％」「最大ドローダウン20％」というEAがあったとしましょう。

しかし、本当にその通りの結果が出るかどうかは分かりませんので、自分でバックテストやフォワードテストをおこなうことが重要となってくるわけです。

最終的な利益率や収益性

バックテストやフォワードテストをおこない、最終的に「納得のいく利益率や収益性」が出たらそのEAは実戦でも使えると判断できます。

こうした選び方を知らず、闇雲にEAを使うだけでは上手く稼ぐことができません。

なお、EAのバックテストやフォワードテストが出来るデモ口座や複数口座開設できるのは「XMTrading」です。

初心者の方にもおすすめの海外FX業者なので、ぜひ使ってみてください。

海外FXで自動売買(EA)におすすめな業者3選

ここからは、海外FXで自動売買(EA)を始める際におすすめな業者を3社紹介します。

XMTrading

XMTradingは総合力の高い海外FX業者です。

最大レバレッジ1,000倍、高品質な日本語サポート、豪華なボーナスなど魅力的なポイントが多くあり、日本人トレーダーから高い評価を得ています。

XMでは、自動売買で必須とも言えるVPSを以下の条件つきで無料で利用できます。

• 毎月、口座残高が5,000ドル以上ある
• 毎月、5ロット以上の取引を行う

また、XMは約定力が高いことから、スキャルピングのような短期売買タイプのEAであっても、最大限の性能を発揮できます。

口座タイプの一つであるマイクロ口座では10通貨からの取引ができるため、EAのテスト運用をしたい方や自動売買が初めての方におすすめできます。

AXIORY

次に紹介するおすすめの海外FX業者がAXIORYです。

AXIORYはXMのように、無料VPSを提供しているわけではありませんが、口座スペックの高さから自動売買に適した海外FX業者と言えます。

AXIORYは業界最狭水準のスプレッドに加えて、取引手数料は往復6ドルと、他社と比べて取引コストを抑えることができます。

また、公式サイトでは「約定率99.9%」と記載されており、口コミでも約定力の高さを評価しているトレーダーが多く見られます。

約定力が高ければ、EAを安定して稼働できるため、安定した取引をしたい方にはAXIORYがおすすめです。

Exness

3つ目に紹介するおすすめの海外FX業者はExnessです。

Exnessはキプロスに本社を置く、15年の運営実績を誇る老舗FX業者です。

透明性・安全性が高く、優れた取引環境を提供していることから、自動売買を始めるのにぴったりな海外FX業者と言えます。

Exness最大の特徴は”最大レバレッジが無制限“であるところです。

「証拠金を999ドル以下で維持」や「5ロット以上の取引を行う」といったいくつかの条件はありますが、条件を達成すれば最大レバレッジを無制限に変更できます。

スプレッドは最低0.00pips〜と業界トップクラスであり、取引コストを抑えて自動売買を行うことができます。

海外FXの自動売買(EA)を始める方法

海外FXでEAを使った自動売買をおこなう方法は以下の通りです。

こちらの手順で自分のMT4・MT5に新しいEAを追加できます。

EAを追加するとMT4・MT5の画面左側にあるナビゲーターウィンドウに新しいEA名が並びますので、そちらをチャート上にドラッグ＆ドロップしてください。

あとはEAの設定をおこない実行ボタンをクリックすれば自動売買スタートとなります。

海外FXの自動売買(EA)を利用するときの注意点

海外FXで自動売買(EA)を利用する際の注意点は以下の通りです。

いきなり自己資金を使って稼働させるのはリスクが高い

初めてEAを使う場合には、デモ口座などで試運転をおこなってからリアル口座へ転用しましょう。

また、いきなり普段通りの注文量で取引をおこなうと、自己資金を失う恐れがあります。

そのため、最初は少量の注文から稼働させるよう設定変更をおこなってください。

完全に放置していいわけではない

自動売買(EA)を完全放置するのも危険です。

相場は常に変化するものであり、今まで利益を出せていたEAであっても、相場の変化により急に稼げなくなる可能性もあります。

少なくとも1日に1回は成果をチェックし、相場の変化に応じて定期的にシステムを見直すことが大切です。

ある程度運用して結果が出なかったらEAを変えることも大切

ある程度運用して思うような結果が出せないのであれば、EAを変えることも大切です。

事前に行ったテスト結果が良かったEAでも、実際に運用してみると想定していたパフォーマンスを下回るケースがあります。

結果が出ないEAを運用し続けても、資金が減っていくだけですので、一定期間運用して結果が出ない場合は、思い切ってEAを変更することをおすすめします。

海外FXの自動売買(EA)に関するQ&A

それでは最後に「海外FXの自動売買(EA)」に関する疑問をQ&A形式で解消していきます。

有料と無料の自動売買(EA)ならどちらの方が勝てる？

有料と無料の自動売買(EA)に大きな優劣はありません。

「有料のEAなら勝てる可能性が高い」「無料のEAは稼げない」といったことはありませんので、EA自体の性能をテストして総合的な判断を下すことが大切と言えます。

海外FXの自動売買(EA)には詐欺的なツールもある？

ネット上では詐欺的な自動売買ツールが販売されていることもあります。

特に有料のEAには詐欺ツールに該当するようなものが多々ありますので、購入する際には評判やレビューをしっかりとチェックしましょう。

なお、初めてEAを使うのであれば無料のもので十分です。

むしろ無料配布されているEAの方が安全性やコスパが良いとも言えます。

海外FXの自動売買(EA)はいくらから始められる？

海外FXの自動売買(EA)はいくらからでも始められます。

設定する注文量を小さくしておけば数十円～数百円ほどからEAを稼働させられますので、資金的な問題は考えなくて大丈夫です。

ちなみに海外FX業者の中でも少量の注文を通せるのは「XMTrading」のマイクロ口座となります。

XMTradingのマイクロ口座なら最小10通貨から注文可能なので、EAの試運転用口座として使うにも最適です。

海外EAの主流なロジックはありますか？

多くのEAで利用されているロジックは以下の通りです。

海外FXの自動売買(EA)で実際に勝っているものはありますか？

実際に勝っているEAは多く存在します。

しかし、上昇しているものはないので「勝率100%」「常勝中」などのうたい文句がついているEAなどは鵜吞みにせず、情報収集を怠らないようにしましょう。

海外FXのEAが販売されているものは詐欺が多いですか？

かなり多いです。

優秀なEAが販売されているものもありますが、利益が発生していないため他人に高額で売りつけるようなものがほとんどなのも事実です。

前述した通り、信用できる情報源から購入することをおすすめします。

【まとめ】海外FXの自動売買(EA)について

海外FXで自動売買(EA)を利用するメリットやその始め方を紹介してきました。

ご覧いただいたようにEAにはたくさんの種類があり、色々と探せば自分が納得するものを見つけられます。

また、EAの導入方法はそこまで難しくありませんので、初心者の方でもすぐに使いこなせるはずです。

これから自動売買を始める方は、ぜひ海外FX口座でEAを使ってみてください。